○東久留米市道路の移動等円滑化の基準に関する条例施行規則
平成25年3月29日
規則第18号
(趣旨)
第1条 この規則は、東久留米市道路の移動等円滑化の基準に関する条例(平成25年東久留米市条例第16号。以下「条例」という。)の施行に関し、必要な事項を定めるものとする。
(用語の意義)
第2条 この規則で使用する用語の意義は、条例で使用する用語の例による。
(有効幅員)
第3条 条例第4条に規定する規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 歩道の有効幅員は、歩行者の交通量が多い道路にあっては3.5メートル以上、その他の道路にあっては2メートル以上とすること。
(2) 自転車歩行者道の有効幅員は、歩行者の交通量が多い道路にあっては4メートル以上、その他の道路にあっては3メートル以上とすること。
(勾配)
第4条 条例第6条に規定する規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 歩道等の縦断勾配は、5パーセント以下とすること。ただし、地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は、8パーセント以下とすることができる。
(2) 歩道等(車両乗入れ部を除く。)の横断勾配は、1パーセント以下とすること。ただし、条例第5条第1項ただし書に規定する場合又は地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は、2パーセント以下とすることができる。
(縁石の車道等に対する高さ)
第5条 条例第7条第2項に規定する規則で定める基準は、15センチメートルとすることとする。
(歩道等の車道等に対する高さ)
第6条 条例第8条に規定する規則で定める基準は、5センチメートルを標準とすることとする。
2 歩道等(縁石の部分を除く。)の車道等に対する高さは、乗合自動車の停留所及び車両乗入れ部の設置の状況等を考慮して定めるものとする。
(横断歩道に接続する歩道等の部分)
第7条 条例第9条第2項に規定する規則で定める基準は、歩道等の部分の縁端を車道等の部分より高くするものとし、当該歩道等の部分の縁端と車道等の部分との段差は2センチメートルを標準とすることとする。
(立体横断施設に係るエレベーター)
第9条 条例第11条に規定するエレベーターの構造に係る規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 籠の内法幅は1.5メートル以上とし、内法奥行きは1.5メートル以上とすること。
(2) 前号の規定にかかわらず、籠の出入口が複数あるエレベーターで、車椅子使用者が円滑に乗降できる構造のもの(開閉する籠の出入口を音声により知らせる装置が設けられているものに限る。)にあっては、内法幅は1.4メートル以上とし、内法奥行きは1.35メートル以上とすること。
(4) 籠内に、車椅子使用者が乗降する際に当該籠及び昇降路の出入口を確認するための鏡を設けること。ただし、第2号の規定による基準に適合するエレベーターにあっては、この限りでない。
(5) 籠及び昇降路の出入口の戸にガラスその他これに類するものをはめ込むことにより、籠外から籠内を視覚的に確認できる構造とすること。
(6) 籠内に、手すり、籠が停止する予定の階及び籠の現在位置を表示する装置並びに籠が到着する階並びに籠及び昇降路の出入口の戸の閉鎖を音声により知らせる装置を設けること。
(7) 籠及び昇降路の出入口の戸の開扉時間を延長する機能を設けること。
(8) 籠内及び乗降口には、車椅子使用者が円滑に操作できる位置に操作盤を設けること。
(9) 籠内及び乗降口に設ける操作盤のうち視覚障害者が利用する操作盤は、点字を貼り付けること等により容易に操作できる構造とすること。
(10) 乗降口に接続する歩道等又は通路の部分の有効幅は1.5メートル以上とし、有効奥行きは1.5メートル以上とすること。
(11) 停止する階が3以上であるエレベーターの乗降口には、到着する籠の昇降の方向を音声により知らせる装置を設けること。ただし、籠内に籠及び昇降路の出入口の戸の開扉時に籠の昇降の方向を音声により知らせる装置が設けられている場合は、この限りでない。
(傾斜路)
第10条 条例第11条に規定する傾斜路の構造に係る規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 有効幅員は、2メートル以上とすること。ただし、設置場所の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は、1メートル以上とすることができる。
(2) 縦断勾配は、5パーセント以下とすること。ただし、設置場所の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は、8パーセント以下とすることができる。
(3) 横断勾配は、設けないこと。
(4) 二段式の手すりを両側に設けること。
(5) 手すり端部の付近には、傾斜路の通じる場所を示す点字を貼り付けること。
(6) 路面は、平たんで、滑りにくく、かつ、排水性の高い仕上げとすること。
(7) 傾斜路の勾配部分は、接続する歩道等又は通路の部分との色の輝度比が大きいこと等により当該勾配部分を容易に識別できるものとすること。
(8) 傾斜路の両側には、立ち上がり部及び柵その他これに類する工作物を設けること。ただし、当該傾斜路の側面が壁面である場合は、この限りでない。
(9) 傾斜路の下面と歩道等の路面との間が2.5メートル以下である場合であって、当該歩道等の部分への進入を防ぐため必要があるときは、柵その他これに類する工作物を設けること。
(10) 高さが75センチメートルを超える傾斜路にあっては、高さ75センチメートル以内ごとに踏み幅1.5メートル以上の踊場を設けること。
(エスカレーター)
第11条 条例第11条に規定するエスカレーターの構造に係る規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 上昇専用のものと下降専用のものとをそれぞれ設置すること。
(2) 踏み段の表面及びくし板は、滑りにくい仕上げとすること。
(3) 昇降口において、3枚以上の踏み段が同一平面上にある構造とすること。
(4) 踏み段の端部と当該踏み段の端部の周囲の部分との色の輝度比が大きいこと等により踏み段相互の境界を容易に識別できるものとすること。
(5) くし板の端部と踏み段との色の輝度比が大きいこと等によりくし板と踏み段との境界を容易に識別できるものとすること。
(6) エスカレーターの上端及び下端に近接する歩道等及び通路の路面において、当該エスカレーターへの進入の可否を示すこと。
(7) 踏み段の有効幅は、1メートル以上とすること。ただし、歩行者の交通量が少ない場合は、60センチメートル以上とすることができる。
(立体横断施設に係る通路)
第12条 条例第11条に規定する通路の構造に係る規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 有効幅員は、2メートル以上とし、当該通路の高齢者、障害者等における交通の状況を考慮して定めること。
(2) 縦断勾配及び横断勾配は設けないこと。ただし、構造上の理由によりやむを得ない場合又は路面の排水のために必要な場合は、この限りでない。
(3) 二段式の手すりを両側に設けること。
(4) 手すりの端部の付近及び要所には、歩行者の現在の位置、通路の通じる場所等を示す点字を貼り付けること。
(5) 路面は、平たんで、滑りにくく、かつ、排水性の高い仕上げとすること。
(6) 通路の両側には、立ち上がり部及び柵その他これに類する工作物を設けること。ただし、側面が壁面である場合は、この限りでない。
(階段)
第13条 条例第11条に規定する階段の構造に係る規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 有効幅員は、1.5メートル以上とすること。
(2) 二段式の手すりを両側に設けること。
(3) 手すりの端部の付近及び要所には、歩行者の現在の位置、通路の通じる場所等を示す点字を貼り付けること。
(4) 回り段としないこと。ただし、地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は、この限りでない。
(5) 踏面は、平たんで、滑りにくく、かつ、排水性の高い仕上げとすること。
(6) 踏面の端部と当該踏面の端部の周囲の部分との色の輝度比が大きいこと等により段を容易に識別できるものとすること。
(7) 段鼻の突き出しその他のつまずきの原因となるものを設けない構造とすること。
(8) 階段の両側には、立ち上がり部及び柵その他これに類する工作物を設けること。ただし、側面が壁面である場合は、この限りでない。
(9) 階段の下面と歩道等の路面との間が2.5メートル以下である場合であって、当該歩道等の部分への進入を防ぐため必要があるときは、柵その他これに類する工作物を設けること。
(10) 階段の高さが3メートルを超える場合においては、当該階段の途中に踊場を設けること。
(11) 踊場の踏み幅は、直階段の場合にあっては1.2メートル以上とし、その他の場合にあっては当該階段の幅員の値以上とすること。
(乗合自動車の停留所に係る高さ)
第14条 条例第12条に規定する規則で定める基準は、15センチメートルを標準とすることとする。
(1) 自動車駐車場の駐車台数が200以下の場合 当該駐車台数に50分の1を乗じて得た数以上
(2) 自動車駐車場の駐車台数が200を超える場合 当該駐車台数に100分の1を乗じて得た数に2を加えた数以上
2 条例第14条第2項に規定する障害者用駐車施設の構造に係る規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 当該障害者用駐車施設へ通じる歩行者の出入口からの距離が可能な限り短くなる位置に設けること。
(2) 有効幅は、3.5メートル以上とすること。
(3) 障害者用である旨を見やすい方法により表示すること。
(障害者用停車施設)
第16条 条例第15条第2項に規定する規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 障害者用停車施設へ通じる歩行者の出入口からの距離が可能な限り短くなる位置に設けること。
(2) 車両への乗降の用に供する部分の有効幅を1.5メートル以上とし、有効奥行きを1.5メートル以上とする等、障害者が安全かつ円滑に乗降できる構造とすること。
(3) 障害者用である旨を見やすい方法により表示すること。
(歩行者の出入口)
第17条 条例第16条に規定する規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 有効幅は、90センチメートル以上とすること。ただし、自動車駐車場の場外へ通じる歩行者の出入口のうち、1以上の出入口の有効幅は、1.2メートル以上とする。
(2) 戸を設ける場合における当該戸は、前号の規定により有効幅を1.2メートル以上とする出入口のうち1以上の出入口にあっては自動的に開閉する構造とし、その他の出入口にあっては車椅子使用者が円滑に開閉して通過できる構造とすること。
(3) 車椅子使用者が通過する際に支障となる段差を設けないこと。
(障害者用駐車場に係る通路)
第18条 条例第17条に規定する規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 有効幅員は、2メートル以上とすること。
(2) 車椅子使用者が通過する際に支障となる段差を設けないこと。
(3) 路面は、平たんで、かつ、滑りにくい仕上げとすること。
(自動車駐車場に係るエレベーター)
第19条 条例第18条第1項に規定する規則で定める基準は、自動車駐車場の場外へ通じる歩行者の出入口が設けられていない階(障害者用駐車施設が設けられている階に限る。)に停止するエレベーターとすることとする。
(便所)
第20条 条例第22条に規定する規則で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
(1) 便所の出入口付近に、男子用及び女子用の区別(当該区別がある場合に限る。)並びに便所の構造を視覚障害者に示すための点字による案内板その他の設備を設けること。
(2) 床の表面は、滑りにくい仕上げとすること。
(3) 男子用小便器を設ける場合は、1以上の床置式小便器、壁掛式小便器(受け口の高さが35センチメートル以下のものに限る。)その他これらに類する小便器を設けること。
(4) 前号の規定により設けられる小便器には、手すりを設けること。
2 前項に規定する便所を設ける場合は、当該便所のうち1以上の便所の構造は、次に掲げる基準のいずれかに適合することとする。
(1) 便所(男子用及び女子用の区別があるときは、それぞれの便所)内に高齢者、障害者等の円滑な利用に適した構造を有する便房を設けること。
(2) 高齢者、障害者等の円滑な利用に適した構造を有する便所であること。
3 前項第1号に規定する便房を設ける便所は、次に定める構造とするものとする。
(2) 出入口の有効幅は、80センチメートル以上とすること。
(3) 出入口には、車椅子使用者が通過する際に支障となる段を設けないこと。ただし、傾斜路を設ける場合は、この限りでない。
(4) 出入口には、高齢者、障害者等の円滑な利用に適した構造を有する便房が設けられていることを表示する案内標識を設けること。
(5) 出入口に戸を設ける場合は、当該戸は、次に定める構造とすること。
ア 有効幅は、80センチメートル以上とすること。
イ 高齢者、障害者等が容易に開閉して通過できる構造とすること。
(6) 車椅子使用者の円滑な利用に適した広さを確保すること。
4 第2項第1号に規定する便房は、次に定める構造とするものとする。
(1) 出入口には、車椅子使用者が通過する際に支障となる段を設けないこと。
(2) 出入口には、当該便房が高齢者、障害者等の円滑な利用に適した構造を有するものであることを表示する案内標識を設けること。
(3) 腰掛便座及び手すりを設けること。
(4) 高齢者、障害者等の円滑な利用に適した構造を有する水洗器具を設けること。
(委任)
第21条 この規則に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。
付則
(施行期日)
1 この規則は、平成25年4月1日から施行する。
(経過措置)
2 市街化の状況その他の特別の理由によりやむを得ず第3条第1号に規定する有効幅員を有する歩道を設けることができない場合において、一体的に移動等円滑化を図ることが特に必要な道路の区間については、当分の間、当該区間における歩道の有効幅員を1.5メートルまで縮小することができる。
3 第3条の規定にかかわらず、移動等円滑化された立体横断施設に設けられるエレベーター又はエスカレーターが存する道路の区間について、地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は、当分の間、当該区間における歩道等の有効幅員を1メートルまで縮小することができる。